ヴォイニッチ手稿の現存する全ページを閲覧・ダウンロードできるサイトをご紹介します。
もちろん無料ですよ (`・ω・´)b
比較のため、この記事では、色調補正などの画像処理を一切していません。
いくつかあるので、比較して 好みのサイトを利用してみてください。
ヴォイニッチ手稿に興味がある方は閲覧が無料で出来る事はご存知の方も多いと思いますが、『Voynichese Project』の解析機能は 一見の価値ありと思います。
また、Android や iPhone など、スマホで ヴォイニッチ手稿を閲覧できるアプリは こちらの記事でご紹介しています
ヴォイニッチ手稿 全ページ閲覧
イェール大学 バイネッケ希少本&写本図書館 DL:○
Voynich Manuscript|Yale University Beinecke Rare Book & Manuscript Library
全ページ閲覧:可能
ページ送り :不可(前のページに戻ってページ選択)
ダウンロード:可能(PDF)
最大に拡大表示した時の見え方
まずは 大元のヴォイニッチ手稿 現在の保管場所である 『イェール大学 バイネッケ稀少本&写本図書館』。
Voynich Manuscript の閲覧・DLのページ|イェール大学
画像サイズは 縦:3750px前後、横:2700px前後
PDFファイルは 『Export as PDF』というボタンから、全ページDLが可能です。
画像の一気ダウンロードがしたい方は、以下 『Internet Archive』の 高解像度バージョンのページから 一気ダウンロードが可能です。
イェール大学のデータと同じデータのようです。
(1ファイル=8MB 以上あります)
Internet Archive
世界中の貴重な書籍などをデータ化して保存しようとしている組織だそうです。
ここでも ヴォイニッチ手稿の全ページを見る事ができます。
低解像度(表示は軽い) DL:○
The Voynich Manuscript |Internet Archive
全ページ閲覧:可能
ページ送り :可能
ダウンロード:可能(画像・PDF その他)
最大に拡大表示した時の見え方

解像度が低くて あまり大きく表示出来ない上に 不鮮明…
高解像度(表示重め) DL:○
Voynich Manuscript - High Resolution Scans|Internet Archive
全ページ閲覧:可能
ページ送り :可能 (拡大表示した状態では不可)
ダウンロード:可能(画像)
最大に拡大表示した時の見え方

イェール大学と同じクォリティ。ただ 表示が少し重いです
The Voynich Manuscript Voyager DL:×
The Voynichi Manuscript Voyager|Jason Davies
全ページ閲覧:可能
ページ送り :左メニューからページ選択 or 画面右下の « Previous|Next » をクリック
ダウンロード:不可
最大に拡大表示した時の見え方

イェール大学のVMブラウズよりも大きく拡大できます
Stephan Bax 教授 も論文の中で紹介していた、Jason Davies さんのWEBサイト の中の ヴォイニッチ手稿ビューワー。
かなり拡大して見る事ができます。
イェール大学のデータよりも大きく拡大して見る事が可能です。
Voynich Ninja DL:×
VM Follio Browser|Voynich Ninja
全ページ閲覧:可能
ページ送り :リンククリック or プルダウンメニュー選択
ダウンロード:不可
特徴:
左右 別々にページを指定でき 比較出来る。
ポインタが拡大鏡になる。
最大に拡大表示した時の見え方
拡大したい所にポインタを持って行き、マウスのホイール動かすと、拡大⇔縮小になります。

拡大鏡の範囲内なら、他のビューワーに比べて一番拡大して見る事ができます

これ以上拡大すると 画質が荒れたので、解像度的には イェール大学のモノと同じだと思われます
ヴォイニッチ手稿 ページ閲覧 兼 解析機能
Voynichese Project DL:×

ページ閲覧可能ですが、アプリのように解析機能が活かせるサイト
Voynichese.com| Voynichese Project
全ページ閲覧:可能
ページ送り :画面全体に配置されているサムネイル画像をクリック
ダウンロード:不可
拡大表示 :不可
ここは、ページの閲覧ができますが拡大表示はできません。
このサイトはそれよりも データ解析とヴィジュアルを兼ね備えた機能を有しているのが特徴のサイトです。
特徴をざっくり紹介

一つの単語がハイライト表示されている状態
『一つの単語』『任意の文字列』を 全ページから視覚的にハイライトしてくれます。
また、その単語が 特定のページ内で合計いくつあるのか、全ページで合計いくつ使われているのか まで数字で表示してくれます。
さらに、その単語・文字列が、『文章の始め』『文章の終わり』『段落の始め』『段落の終わり』『ページの始め』『ページの終わり』『その単語のバリエーション・変種』等の、その単語の位置のとその数まで表示されます。
上の画像を例に言うと、
daiin という文字列が含まれた単語が ヴォイニッチ手稿の全ページ中で 864回出てくるという事が分かります。
例えば、植物名なら植物のページに多く出てくるでしょうし、天文学のページなら 星の名前が出て来る事が予測出来るので、分野毎に 使われる名詞の区別・目安が成り立ちますね。
全ページに使われるくらいの頻度になると、「植物名や天体名ではなさそう」というくらいは、素人の自分にも分かります。
このサイトは記事一つを使って紹介したいくらいの機能ですね。
閲覧ページ 拡大表示比較
ただ画像を表示するだけのサイトでも、微妙に違うものですね。
大きく・鮮明に見たいなら 『Voynichi Voyager』、
左右2ページを別々に表示して比較したいなら『Voynichi Ninja』、
解析を視覚的に見たいなら 『Voynichese Project』、
画像の一気ダウンロードなら『Internet Archive』の高解像度版ページ、
軽くパラパラとめくって見たいなら 『Internet Archive』 の低解像度版ページ、
PDF全ページダウンロードなら 『Yeal Beinecke』、
という感じで用途に合わせて使うのはどうでしょうか?
本が欲しい方はこちら
ヴォイニッチ手稿 完全複製版
Manuscrito Voynich|Siloe, arte y bibliofilia.
Yale University Press 公式印刷版
ヴォイニッチ手稿 非公式(?)印刷版
ヴォイニッチ手稿 Kindle 版(電子書籍)
電子書籍版は他にもいくつかあったのですが、試し読みページで表示を拡大できるもののみ、ここに挙げました。
ヴォイニッチ手稿 スマホアプリ版
過去記事でご紹介していますので ご覧ください <(_ _)>
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ヴォイニッチ手稿のアプリ7個、LINEスタンプ1個紹介
ヴォイニッチ手稿のカラー画像の閲覧や、デジタルテキ ...
まとめ
ヴォイニッチ手稿のような 貴重・希少な本が 買わなくても 無料で全ページが見られるのは本当にありがたいです。
プロの研究家でも解読できない訳ですから、誰でも見る事ができる環境があれば、隠れた優秀な人材からのアイディアが 出てくるかも知れませんよね。
『Voynichese Project』の解析機能は すごいですね。
こういうのは、テキストとの闘い、もしくは、画像とにらめっこ&頭脳フル回転 というイメージだったので、何度かクリックするだけで、簡単な検証ができ、またそれが視覚的に分かりやすいこのツールはすごいと思います。
今年(2017年)に出た完全複製版は、噂では 1000冊未満の発行部数だそうで、世界中の図書館のような所が購入するだけで もう在庫切れになるレベルですよね。
日本円にして100万円近くするという噂なので、個人が気軽に購入できる金額ではないですが…。
今日見たら、先日まではまだアップされていなかった 完全複製版の写真が掲載されていたのですが、思った以上にカバーの色が鮮やかです。
これは、作られた当時の色を想定しているのでしょうか。
写真で公開されているカバーの色は、もっと暗い色です。
中のイラストも 原本よりも色鮮やか。
写真の色調補正度が高過ぎる気もしますが、傷み具合や虫穴まで再現されると聞いていたので、以外な色だったのです…(´・ω・`)